【文スト】アニメが人気すぎて、全話のあらすじと感想を私なりに考察してみます。
ルーシーは、お店に訪れてきた人に頼まれたと言って書類を渡してきます。
それは泉鏡花への仕事の依頼でした。
またそれとは別に敦もまた江戸川乱歩から、別の仕事を押し付けられます。
敦は、現場で被害者の情報を聞き、驚いてしまい…
泉鏡花と中島敦に依頼された仕事とは!?
ということで、31話の感想などなど
文豪ストレイドッグスのアニメ3期第31話をネタバレ無しのあらすじをお伝えします。
文スト、前回の30話あらすじ、
【文スト】アニメ3期31話のあらすじをわかりやすく解説
31話目のあらすじです。
武装探偵社の憩いの場である喫茶「うずまき」で、元・組合(ギルド)のルーシーが住み込みで働き始めた。自分への“復讐”のためだと言われ、心当たりのない敦は戸惑うばかり。そんな中、彼女はぶっきらぼうに書類の束を突きつける。それは、店を訪れた人から託されたという鏡花への探偵仕事の依頼で――? また別の日、敦は、乱歩から、とある仕事を押し付けられてしまう。だが、向かった現場で被害者の身元を知り、驚愕する…。
【文スト】アニメ3期31話の感想、「其の一『ヘルリス!』 其の二『父の肖像』」
敦と鏡花の過去の親に関するつらい思い出に関わる内容です。
孤児院院長の死と鏡花の死に関わるストーリー。
敦は孤児院生まれで、ひどい待遇で育ってきたため、そこで自分を虐げてきた人達を恐怖にしか感じてきませんでした。一方鏡花は、自分の異能力である夜叉が自分の両親を惨殺したことに心を傷めてきました。
でも、本当は違うんだよ…
ふたりは愛されていたんだよという泣けるお話。
しかもですよ!!
どちらも、現在の彼らのことを大切に想ってくれる仲間たちが、その事実に本人たちが行き着くようにと仕組んでくれたり、そっと心に響く言葉をかけてあげたりするのが感動なんですよ!!
其の一:ヘルリス!
まずストーリーは、鏡花のお話から始まります。
このお話は、ルーシーのツンデレぶりと、鏡花の両親と妹分を可愛がる尾崎紅葉の愛がわかるストーリー。漫画だと11巻の43話ですね。
出だしは何気ない朝食シーンですが、ここですでに鏡花が夜叉白雪のことを嫌っている様子が描かれています。そこから、ルーシーが預かっていたという仕事をするシーンへ。
ルーシーは、船を記載している書類を抜き出していて、敦たちを多少困らせた後で敦の前に現れるんですよ。
そこでのやり取りで、ルーシーが言っていた復讐って何の復讐?というのがわかるんですね。
結局、自分は「いつか救い出して。待ってるから」と言って別れたのに、探してくれたかどうかもわからないし、再開した時にも何も言ってくれなかったのが怒っていた原因。
敦が探してくれていたことを知った時にはすごく嬉しそうで、そこで本音も言います。
それは、白鯨で待ってると言ったのに待っていられなかったこと。
鏡花に依頼のあった仕事を実行する3人。
依頼書にあったカバンの底には、「入社祝い」と貼られた報告書があって、その内容は両親が夜叉白雪に殺された日の真相が書かれていました。
もともと夜叉白雪は、鏡花ではなく母親の異能力だったんですね。そして父親は元政府の腕利き諜報員で、フリーランスとして要人暗殺の仕事を夫婦で行っていました。
ところがある日、血液を媒介として身体操作する異能者が、鏡花の両親に恨みを持って襲撃してきます。
敵を倒したものの、躰が勝手に動いて鏡花を襲おうとしてしまう父親は、母親に自分を斬るように言い、母親もまた自分が鏡花を襲わないように、夜叉白雪に娘を守るように命令をして異能を鏡花に譲渡しました。
つまり、ずっと自分の異能力が親の仇で自分の両親を殺したのだと信じていたけれど、真実は鏡花を守るための親の愛そのものだったということです。
母親は異能を譲渡する方法を教わっていたそうだし、何日か前に携帯電話を渡して絶対に手放すなと言っていたことから考えると、何か危険なことがあれば夜叉白雪に娘を守ってもらおうと最初から考えていたってことですね。
これだけでも感動なんだけど…
この事実を鏡花が知ることができるために、裏で手を回したのが尾崎紅葉なんですよ。
お互いに敵対する組織にいるようになっても、鏡花を溺愛していた尾崎紅葉は、今もなお彼女を大切に思っているんですね。とても心が洗われるお話でした。
其の二:父の肖像
そして、後半は敦のお話で、漫画だと10巻の39話の内容です。
院長の死から、初めて愛されていたことを知るお話。
敦は、乱歩に言われた代理で捜査に出かけたのですが、被害者は車にひかれた40代男性でした。
そしてその男性が、敦が育った孤児院の院長だったことがわかります。
名前を見ただけで、転んでしまうほどですし、谷崎潤一郎と話している時に悪夢から解放されると言っていますから、そうとう敦にとっては恐怖の対象だったのだということがわかります。
漫画では、何度読んでも号泣してしまうほど親の愛って何?と考えさせるストーリーなのですが、アニメではかなりカットされて残念な結果…あっさりしすぎでは?
できれば、このストーリーのみで1話にしてほしかったです。
基本的な部分は漫画とアニメは同じですが、カットされて残念だったのは↓ココ!
- 院長の持ち物に拳銃が発見されている
- 孤児院では日常茶飯事に虐待が行われており、敦は裏切り行為をされてカモにされている
- 監禁されていた時に注射を打たれているが、あとになってそれが栄養剤だったと気づく
- ポートマフィアの縄張りで死んでいたため太宰が調査を依頼を手配し、結果を芥川が届けに来る
- 院長の経歴がわかる
- 院長のお葬式を敦がこっそり見に行っている
- 院長が拳銃を売って花束を買おうとしていたことがわかる
まず、アニメでは現場に拳銃がなかったですし、最後まで拳銃には一切触れずに終わっていますね。
漫画では、持ち物に黒社会で20年程前に流行した製造番号のない密造銃が発見されています。
そのために、交通事故死なのか事故に見せかけて殺されたのかなどがハッキリしません。
そして、敦が被害者が院長だとわかって驚いたシーンのあとには、孤児院で日常茶飯事に行われている虐待と裏切りの行為の描写が入ってきます。
飴を拾っただけなのに盗んだと言われ、ポイント集めのために他の児童が盗むのを見たと嘘を言って裏切ります。ポイントが減ると食事すら出ない孤児院では日常茶飯事の風景であり、懲罰隔離の多かった敦はポイント稼ぎの獲物だったのです。
そして院長室で次から次へと言葉の暴力でなじられ、「苦痛に耐える術を学べ」と自分の足に釘を打てとまで言われます。
11歳の敦に自分の体を釘で貫く勇気などがあるはずもなく、それができないと院長は「両親がお前をゴミ袋に入れて捨てたのも頷ける」と言いながら、足に釘を打ち付けます。
漫画ではこの孤児院での虐待の様子が詳しく描かれていますが、アニメではさらっと流れておしまいでした。
そのあと、亡くなった場所がポートマフィアの縄張りの海岸だったために、太宰を通して院長が誰かと待ち合わせをしていなかったかどうかも調べてもらうのですが…
その結果を伝えに敦の前に現れた情報提供者は、芥川龍之介。
芥川によると、院長はマフィアの武器商人に密造銃を売るつもりだったようで、その売ったお金で他のものを買う予定だったそうです。
敦は、自分を罰するための銃だと思っていたのですが、それは違ったわけです。
実は…院長は、そのお金で敦にプレゼントするための花束を買おうとしていたんです。
アニメだと院長が被害者だとわかるシーンで敦が見た用紙「個人照会書」に記載されている内容なのですが、チラっと一瞬なので、録画して一時停止しないと読めないぐらいの扱いです。
漫画では、この院長の経歴こそが敦に厳しい態度をとっていた理由にもなるので、経歴から敦に向けて発した発言までしっかり描かれています。
院長もまた孤児院の出身で、敦以上にひどい目にあって育っていたんですよ。そして院を卒業したあとに、同窓の5人と一緒に黒社会で下働きをしたものの、生き残ったのは院長だけ。
拳銃も、その時のものなんでしょうから、危ない仕事をしていたことがわかります。
太宰は、あとでホロッとするセリフを敦に言ってフォローしてたけど…
院長は不器用な人だったんですよ、きっと。
確かにあの虐待はやってはいけないことではあるけれど…
もっとひどいことを実際に体験した彼にとっては、これから将来「虎」の異能を持つことで普通の人以上に追い詰められていくであろう敦が生きていくためには、あの行き過ぎの厳しさも必要だと思ったのでしょう。
32話に続く【文スト】アニメ3期32話、感想&あらすじ、フランシスが復活し新生ギルドが誕生
【文スト】アニメ登場人物を紹介
武装探偵社
中島淳:孤児院から追い出された青年
太宰治:武装探偵社の探偵
国木田独歩:武装探偵社の探偵
谷崎潤一郎 : 武装探偵社の探偵
与謝野晶子 : 武装探偵社の探偵
江戸川乱歩 : 武装探偵社の探偵
宮沢賢治 : 武装探偵社の探偵
泉鏡花 :武装探偵社の探偵
福沢諭吉 : 武装探偵社の社長
谷崎ナオミ : 谷崎の妹、武装探偵社のバイト
ポートマフィア
芥川龍之介 : ポートマフィアの遊撃隊長
樋口一葉 : 芥川の部下(遊撃隊)
広津柳浪 : ポートマフィア『黒蜥蜴』リーダー
梶井基次郎 :ポートマフィアの爆弾魔
泉鏡花 :ポートマフィアの暗殺者(後に武装探偵社に)
中原中也:ポートマフィアの幹部(太宰の元相方)
森鴎外:ポートマフィアのボス
尾崎紅葉 : ポートマフィアの幹部
夢野久作 : ポートマフィアの構成員
坂口安吾 :ポートマフィアの秘密情報部(内務省側のスパイ)
織田作之助 :ポートマフィアの下級構成員(死亡)
フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド:ギルドのリーダー
ルーシー・モード・モンゴメリ:ギルドの構成員
ジョン・スタインベック : ギルドの構成員
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト : ギルドの構成員
ナサニエル・ホーソーン : ギルドの構成員
マーガレット・ミッシェル : ギルドの構成員
マーク・トウェイン : ギルドの構成員
ハーマン・メルヴィル : ギルドの構成員
エドガー・アラン・ポオ : ギルドの構成員
ルイーザ・メイ・オルコット : ギルドの構成員
地下盗賊団
フョードル・ドフトエスキー : 地下盗賊団の頭
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